土地統計調査の空き家の種類(建て方)

前回の記事では都道府県別の空き家率とランキングを見てみましたが、そもそも「空き家」って、

戸建、マンション、アパート、何?って思いますよね。

「平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計 結果の概要」という資料がありました。

P3に「建て方別空き家数の推移」というグラフが掲載されています。

一戸建

長屋建

共同住宅

という分け方です。

「一戸建」は戸建で、共同住宅は「マンション・アパート」とすぐにイメージ付きますが、「長屋建」って、聞きなれないですね。

ある程度不動産知識のある方は、「テラスハウス」「タウンハウス」とわかるかもしれませんが、

「長屋建」と「共同住宅」の違いについて簡単に触れたいと思います。


長屋建(ながやだて)てとは

1棟の建物を水平方向に区切って独立の住戸とする建て方またはその建築物をいう。「タウンハウス」ともいわれる。各住戸の玄関がそれぞれ直接に建物外に接していること、隣の住戸と壁を共有していることなどが特徴である。古くは木造住宅であったが、近年は鉄筋コンクリート造のものも多い。参照:athome

  

と書いています。ってわかりにくい。

 

へーベルプラザ横浜さんのブログがわかりやすいです。

 

長屋といえば古い家屋の集合体をイメージされるかと思います。
今はテラスハウス・タウンハウスなどと少し洒落た呼び名で呼ばれています。
共同住宅に関しては、アパート・マンションをイメージされるかと思います。
どちらも複数の独立した住戸が集約して一棟の建物になっていますが、建築基準法の扱いは異なります。
「共同住宅」は二戸以上の住戸が階段・廊下・エントランスを共有しています。
建築基準法上では、特殊建築物(※)となるため行政によって異なりますが、避難空地の確保・避難器具の設置、面積規模によっては自動火災報知機の設置など多くの規制が設けられます。
「長屋」は各住戸間で界壁以外共有するものがなく、各住戸へは外部から直接出入りすることが出来ます。
また、特殊建築物ではないため、共同住宅のように二方向避難のような避難規定はありません。
各住戸の玄関は直接道路に面するか、道路まで続く敷地内通路(避難通路)を設けるかになります。

参照:へーベルプラザ横浜
0215ブログ1.jpg

 

なるほどですね。

 

長屋と共同住宅の違いが分かったところで、それぞれの割合を見てみたいと思います。

 

一戸建: 317万戸(37.5%)

長屋建: 50万戸(5.9%)

共同住宅: 475万戸(56.2%)

 

半分以上が共同住宅(マンション・アパート)なんですね。

当資料にも書いていますが、

  • 平成20年までは,共同住宅の空き家数が急増
  • 昭和53年から平成20年までの30年間にかけて共同住宅の空き家は336万戸増
  • 平成25年以降は,増加幅が縮小
  • 平成20年から30年までの10年間で13万戸の増加にとどまる

のようです。

どういった用途・目的の物件が「空き家」なのか、気になりますよね。

次の記事ではそのあたりを調べてみたいと思います。

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